4Cとは、カラット、カット、カラー、クラリティの頭文字をとった呼び名で、この4Cによって品質がきちんと規格化されています。
宝石の重さをあらわす単位のこと。1ctは、0.2g
ダイヤモンドのラウンド・ブリリアント・カットの大きさの目安が下図です。
ただし、同じ1カラットでもプロポーションによって直径は変わります。
カットの良し悪しは、ダイヤモンドの輝きを大きく左右します。
カットのいいダイヤモンドは、光を受けると内部で屈折して輝きを放ちます。たとえ、カラーやクラリティが最高ランクでも、カットが悪かったらダイヤモンドは輝きません。
ダイヤモンドは黄色を帯びた石のほうが圧倒的に多く採れるので、無色に近いほど稀少価値が高くなります。
また、色の美しいイエローやピンク、ブラウンは特にファンシーカラーと呼ばれ、価値も高くなります。
肉眼では見えない微細な傷を顕微鏡で拡大してチェック
左の図は、光の反射の様子を描いたものです。
大きく見せるために幅を広げたカットのダイヤは、直径だけ大きく深さがないため、光が反射せずに下の方へもれてしまうので輝きが悪い。
カラット数を出すために厚くしたカットのダイヤは、カラット数を大きくするために厚くしたため、光が上に戻らないので輝きが悪い。
理想プロポーションのダイヤは、射し込んだ光が内部反射して戻ってくるので輝いて見えます。
このようにダイヤモンドは、カットによって綺麗に輝くかどうかが決まってくるのです。
ダイヤモンドを最大限に美しく輝かせるのが、左の図の「理想カットプロポーション」です。
これは、数学者トルコフスキー博士の計算を基にした理想のプロポーションで、このプロポーションを基準にそれぞれのダイヤモンドは、どの程度の誤差があるかをパーセンテージ(%)で表し、減点されていきます。
米国宝石学会(G.I.A)では、この誤差が5%以内であれば、理想カットダイヤモンドとされます。
左の図は、理想カットのダイヤモンドと大きくカットしたダイヤモンドを比較したものです。
赤色の部分が理想カットの誤差であり、これが%表示されカット減点されます。
理想的にカットすれば、水色の大きさのダイヤであるという意味であり、大きく深くカットしたのか、浅く広くカットしたのかがわかります。
ですので、ダイヤを選ぶ際には、良いカットのダイヤを選ぶようにした方が良いでしょう。